ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

サクラマス その4

サクラマスの面白い話

私の地方では、子供の頃はサクラマスのことはマスと呼んでいましたが、最近はサクラマスと言う名前が一般的です。

新潟県では、海や湖以外ではサクラマスを釣ることはできません。でも、幸い、隣県には釣れる川があり、多くの友人が出かけています。冬から春先にかけて、まだ、他の魚種の釣果があまり期待できない時、確率は低いもののサクラマスのルアーフィッシングに挑戦するのもいいです。

また、3〜5月頃、海の堤防でもたまにサクラマスが釣れます。特に、黒鯛狙いのオキアミやスズキ、イナダ狙いのルアーに掛かります。私自身は海ではサクラマスを1尾しか掛けたことはありませんが、平成12年は、他の人がサクラマスを釣るのを3尾も見ました。

1尾目のサクラマスは、山形県南陽市からサワラ釣りにきていた小学生でした。メタルジグのジャーキングでヒット、お父さんがタモにとっていました。よく肥ったサクラマスでした。それ以来しばらくメタルジグのジャークが流行りましたが、それっきりサクラマスは釣れませんでした。

2尾目のサクラマスは、カレイ釣りのオジさんです。サクラマスがなんと青イソメのブッコミに食いつきました。それを見ていた私達は、今回はメタルジグにイソメをつけようと検討しました。でも、さすがに誰も実行しませんでした。

3尾目サクラマスは、東京から来た人です。「東港サワラ30尾入れ食い」という新聞の記事を見て、ルアーフィッシングのタックル一式を買って、初めて釣りに来たそうです。その日はなぜかサワラが釣れず、仲間と日向ぼっこをしていました。彼は、高い道具と高速代がかかっていますので、休むことなくルアーを投げていました。 そのうち、彼の竿がものすごくしなり、やがて姿を見せたのは何とサクラマスでした。タモにすくってあげると、「これはなんという魚ですか?」と聞かれ、皆、呆れたものです。「これは毒のある魚だから私がもらってあげましょう。」と言えばよかったと、今でも悔やまれます。



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