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イワナは川の最上流部に生息します。エサは虫や魚です。 イワナの住む渓流では、水棲昆虫だけでは足りませんので、イナゴや木から落ちるアオムシ、コガネムシ等、なんでも食べます。木陰の水面で、胃袋いっぱいに黒いアリを食べていたイワナを釣ったことがあります。何となく、酸っぱそうでした。黒四ダムの上流で釣った40cmのイワナは、胃にサンショウウオが2匹入っていました。また、加治川のイワナの胃には、カジカがよく入っています。 川を渡るヘビにイワナが食いついたという話を聞いたことがありますが、私は見たことはありません。
こんな風に悪食ですので、イワナに気付かれなければ、釣るのは比較的簡単です。ただ、臆病で警戒心が強いですので、物陰に隠れながら、ポイントに近づき、静かに釣りましょう。
昔話になりますが、まだ、大学生だった頃はよく荒川水系大石川西股に行きました。大石川東股と違い渓相が穏やかで、渓谷も広くフライには最適でした。初めて訪れた時は30cm以下が1尾も釣れず驚いたものです。たぶん、大石ダムの工事が終わったばかりで、あまり釣り人が入っていなかったせいだと思います。
新潟からはちょっと遠いですが、三面水系高根川も友人のYさんとよく行きました。マス止めの滝という小さな滝があり、その下の瀬でよくヤマメが並んで泳いでいました。でも、いつもうまく釣れず悔しい思いをしました。滝上はイワナばかりで丸1日楽しめました。今は源流部まで林道ができた上に、下流に堰堤もできたそうで、イワナもヤマメももう昔の面影はないでしょう。
数年前、久し振りに高根へ行き半日ほどフライを振りました。部落のすぐ上の渓相のきつい、今まで一回も入ったことがなかったの場所です。高巻きで動けなくなったり淵に落ちたりと久し振りに渓流釣りを堪能しました。途中、尺イワナ数尾が群れている淵がありましたが、1尾しか釣れず、残りはユラユラ泳いでいるだけでした(写真1)。
胎内川水系鹿の又川は滝もゴルジュもないかわりに奥がとても深く、魚止めまで釣るにはキャンプを張るか、拾い釣りでどんどん釣り上るかしなければなりません。天気のいい日は素っ裸でフライ竿を振りながら釣りました。
加治川支流の内の倉川はダムがあり、その上流にはよく通いました。授業の合間を見て毎週3〜4回も通った年がありました。ひとつの川を春から秋まで通いつめると、時期によってポイントが変化するのがよく理解でき勉強になりました。
昔はフライ1筋でしたが、近年は本流域でルアーを振ることが多いです。県外からの釣り人も含めて釣り人が増加して、上流部に入っても先行者やゴミや足跡だらけだし、林道や堰堤で荒廃した昔の思い出の川を見るのはつらいですから。イワナは山奥の渓流に住むと思われていますが、東北地方と同様に新潟でも比較的低い所でも釣れます。そして、イワナの降海型のアメマスの生息の南限でもあります。
写真5,6は同じ魚です(かわいい男の子は息子)。加治川の発電所の放水路近くでクルセダー7gで釣ったものです。1.3kgもありました。大きい白い斑点があり、先程お話したようにアメマス系だと思います。この魚の身の色は白身でしたが、この翌日、別の川で釣った33cmのアメマスは赤身でした。(写真7)
写真2,3は同じ魚体です。前記の魚ほど斑点が大きくないですが、たぶんこれもアメマス系のイワナのような気がしますが、いかがでしょうか。これも加治川です。
平成12年はイワナ釣りに1回も行きませんでした。聞くところによると、最近は新潟県内にもC&R区間ができて成魚放流されています。いきなり40cmオーバーだそうです。でも、私としては養殖場で肥らせた豚みたいなインチキイワナではなく、自然の中で成長したイワナを釣りたいです。他の釣りも忙しいし、仕事の関係もあるのでどうなるかわかりませんが、今年は以前のようにイワナを狙ってみようかなと思っています。