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イワナは、釣りファンにとって特別な魚です。川の最も上流に住み、きびしい自然の中で生き抜く....
誰もいない渓流でそんなイワナに出会えたら、最高な休日を過ごしたことになるでしょう。
日本に分布するイワナは、オショロコマとアメマスに分類されます。 オショロコマは、北海道にしかいませんが、世界的にみると、ドリーバーデンの名前で知られており、こちらの方が広く生息しています。 アメマスは、やはり北日本ににしかいないと思っていました。そして、本州にいるイワナは、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギ等に分類されていると思っていました。
学者の意見もいろいろありますが、ニッコウイワナもヤマトイワナもゴギも、みんなアメマスであるというのが最近の考えです。体の模様の違いは、地域による変化と考えられるとのことです。でも、ニッコウイワナとかヤマトイワナとかゴギの名前はアングラーに親しまれており、各地のアングラーと話をする時、こういった名前を使うと、具体的な魚体のイメージが湧いて好都合です。 <>
アメマスには、サケやサクラマスのように海に下る降海型と、一生川で過ごす河川型があります。特に河川型をエゾイワナといいます。北海道や青森県では降海型のアメマスがたくさん釣れるそうですが、南に行くに従い少なくなります。新潟県信濃川水系五十嵐川が南限です。 サケやサクラマスは一生に1回しか降海しませんが、アメマスは何回も降海するらしいですが、詳しい生態は不明です。
写真7は、私が阿賀野川で釣った33cmの小さなアメマスです。全体に体色が白っぽく、斑点も大きいです。さばくと身の色は赤色です。サケやサクラマスと同様、アメマスも降海すると、甲殻類を食べて赤身になります。 私は、明らかに降海したアメマスは、この1尾しか釣ったことがありません。阿賀野川では、3月頃よく釣れますが、私はまだトラウトフィッシングに出かけない時期です。また、同じ新潟県内でも、もっと北の三面川、荒川、胎内川、加治川では、もっと釣れるようです。
先程お話したように、私自身あまり釣ったことがないので、とても珍しく貴重な印象を持っていますが、新潟のアングラーは、アメマスをあまり評価しません。大きいアメマスを釣っても「これがイワナならなあ!」と捨ててしまう人もいます。きれいな魚なのに.....。
私の住む新潟に分布するイワナはニッコウイワナですので、ヤマトイワナを釣ったことはありません。
たぶん、上の写真1、4、8、9はニッコウイワナだと思います。白い斑点の他に、体側に薄い橙色の斑点があります。(コンパクトカメラなのでよく写りませんが。) では、写真2、3、5、6は何でしょうか。(写真2と3は同じ魚、写真5と6は同じ魚です。) 写真2、3は、白い斑点は小さいですが、何となくアメマスっぽいです。 写真5の1.3Kgの大イワナは、白い斑点が大きく、アメマスみたいです。しかし、身の色は白色でした。
こういったアメマスっぽい魚は、ニッコウイワナの住む同じ川で釣れます。イワナはみんなアメマス1種類だという説を先程紹介しました。だとすると、どうしてこのようないろいろなパターンができるのでしょう。また、本当は違う種類のイワナだとすると、一緒に生活している以上、雑種ができるはずです。例えば、オスのアメマスにメスのニッコウイワナが交配するという具合に。いろいろ考えると興味深いです。
謎の多いところがイワナの魅力に一つだと思います。ただし、ほとんどが素人の議論なのですが・・・。