さて、いったい誰がこんなめちゃくちゃな命名を始めたのでしょう。たぶん、業界関係者が、害魚問題で低迷し始めたブラックバスファンをマーケットから逃がさないためにシーバスと言い始めたのかなと私は推測しました。
いずれにしろ、のろまなハタやイシモチとスズキを混同するなんて許せません。十分な知識もなく不適切な名前を付けないで下さい。
スズキの国際的な命名である学名は、ラテオラブラックス ジャポニクス。この名が示すように日本列島周辺だけに分布する魚です。FishBaseによると、正式な英語名はJapanese sea perch。シーパーチです、シーバスではありません。
「Seabass Fishing」とか「Seabass Freak」なんてタイトルの雑誌や国内サイトがありますが、さしずめ「ニベ釣り」とか「ハタ野郎」と訳せばいいでしょう。もちろんシーバスロッドはイシモチ竿です。
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古来、日本ではスズキ(シーバス)は出世魚です。新潟では、右表のように名前が変わっていきます。聞くところによると、関東ではインフレで、40cm級でもフッコと呼ぶらしいですが、新潟ではその程度は取るに足らないセイゴです。
私は、格好つけてシーバスなんて呼び方はしません。なんでもカタカナにすればいいってものではありません。
ではどうしてサイト内では括弧付きでシーバスと記載するのでしょう。このあたりが辛いところなのです。これは、シーバスと記載しないとホームページが検索エンジンで検索されにくいからなのです。背に腹は替えられません。