ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

リールの平行巻き機能 続き

ワームを用いた方法

ワームは棒状のネジのような部品です。 先程と同様に、リールのハンドルを回転させるとパワーはメインギアに伝達されます。このメインギアには、ピニオンギアとワームが連結しています。 ピニオンギアに伝達されたパワーはローターを回転させ、ラインの巻上げをするのは同じです。 ワームには溝が掘ってあり、メインギアからのパワーでワームが回転すると、オシレーションスライダーの突起がこの溝をなぞって前後運動します。そして、このスライダーにはスプールと直結したメインシャフト(スプール軸)が固定してありますので、最終的にスプールの前後運動が得られます。

この方式は比較的高級品以上に採用されていますので、工作がやや難しいのかもしれません。 ワームの溝の掘り方で、スプールの前後運動をうまくコントロールできるので、ラインは完全に平行巻きできます。

ワーム方式のリールの内部

ワーム方式のリールの内部。(エンブレム-X2500iA) ハンドルとスプールをはずし、本体を開け、メインギアを除去したところ。

ハンドルを回転させると、メインギアからワームにパワーが伝達される。写真では分かり難いが、棒状のワームには溝が掘ってある。ワームが回転すると、ワームの溝に沿ってオシレーションスライダーが前後運動し、メインシャフト(スプール軸)を前後させる。そして、スプールが前後してラインが平行に巻き取られる。

ワームの溝の設計で、オシレーションスライダーの前後運動の速度は一定にできるはずだ。 ラインがきれいに巻き取られることが理解できると思う。

(次頁に続く)


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