ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

トラウトルアーフィッシング、U字効果は効くの? (続き)

スウィング効果

ある日、ふと目にした本に素晴らしいことが書いてありました。 沢田賢一郎さんの、「パワーウエット・フライフィッシング」(株式会社サワダ 発行)です。 この本は、その名が示すようにフライフィッシングの本です。その中で、沢田さんはスウィング効果について強調しています。

スウィングとは、川岸に立った釣り人を支点にして、釣り人より下流に流れたルアーやフライが、ラインとともに振り子のような動きをすることです。この時、ルアーやフライは、流れの圧力(流圧)を適切に受けて、理想的に魚を誘います。(次頁下図参照)

スウィング効果、フライフィッシングの場合

沢田さんの言葉を借りると、

フライの場合、フライラインはルアーで使うナイロンとは比較にならないくらい太いです。ただクロスキャストしただけだと、フライラインにかかる流芯の圧力により、向こう岸寄りのフライは猛烈な速度で下流に引っ張られます(ドラッグがかかるという)。こんな状態では魚は食いつきません。ルアーでも似たことが起きているのです。

スウィング効果、ルアーフィッシングの場合

フライを、ルアーに置きかえると、

いつもこちら岸でしか当らない私は、「そうでない人」つまり下手な人だったわけです。 流芯の向こうに着水したミノーは、ラインにかかったドラッグとリトリーブにより、下流を向いて下流方向に泳ぎます。この段階では、川の流圧はリップにかかりません。流芯を過ぎてターンすると上流を向くので、リップに流圧が充分かかります。したがって、流芯の向こうにいる時よりこちら側に来たほうが、ミノーの泳ぎが良くなります。(次頁図参照。)

(次頁に続く)


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