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初めて釣ったサクラマスでは、数年前に私が初めて釣ったサクラマスを紹介しました。その年はその1尾で終りでした。
翌年、運よくまたサクラマスが釣れました。ここでは、私の2尾目のサクラマスを紹介します。皆様、驚くかもしれませんが、55cmもあるサクラマスをたった8秒程度でランディングしたのです。
5月2日、寒冷前線が日本列島を通過したため、せっかくのゴールデンウィークなのに大雨が降りました。このため、雪解け水と雨の増水で、川はひどい濁流となってしまいました。 2日後の5月4日になっても、この状態はほとんど改善しませんでした。でも、せっかくの休暇だし、私はルアーフィッシング一式を持って出撃しました。
天気は晴れ、川は濁っていました。さっそく、午前10時半頃から釣り始めました。
川は、コーヒー牛乳のような色で膨れ上がって流れており、他のアングラー達は最初からあきらめたのか、川には誰もいませんでした。そのうち何か食い付いてくれるかなあと思いながら、18gのスプーンで駆け上がりを丹念に攻めて広範に探っていきました。
やがて、流芯が岸にぶつかる場所に来ました。そこは、護岸のためにテトラポットが岸沿いに入れてあります。テトラポットの列の上端の上流には小さなワンドがあり、そこに、柳の木が倒れてかぶさっていました。
このワンドにニジマスでもいないかなあと思い、シュガーディープ7cm オイカワ模様を取り出しました。リトリーブできる距離は数mしかないので、トィッチングを交えながらストップアンドゴーをしたところ、数投目にグングングンという手応えが伝わって来ました。
重量感があり、ヒットした魚は50cm位あると推測しました。当然走られるかなと身構えました。しかし、濁って姿は見えませんが、首を振っているだけでした。グーッとロッドを起こしたら、銀色に輝く巨体が水面から出現し、バタバタしながらラインを魚体に巻き付けています。
「サクラマスだ!この巨体が、体勢を直して下手の激流に逃げ込んだら、ライトアクションのロッドでは止められない!」
でも、体に巻きつけたグルグル巻きのラインがほどけなければ、サクラマスは体勢を直せないし、ミノーのフックも簡単には外れないな、と直感しました。
「一気に引きずり上げてしまえ!」
私はリールを巻こうとしましたが、重たくて全然巻けません。そこで、自分が一気に後退して、岸にサクラマスをズリ揚げてしまいました。
「やったー!」
こうして運よく2尾目のサクラマスをゲットすることができました。ヒットしてからランディングまでたぶんたった8秒程度だったと思います。下流の激流に走らないように一気に引きずり上げた判断は我ながら的確だったと思います。でも、サクラマスのファイトを十分堪能できなかったのが心残りです。
上がそのサクラマスの写真です。写真1はルアーのタックルと一緒に撮影したものです。写真2はサクラマスの顔をアップにしてみました。この面構え!これがたまらないのです。サクラマス釣りのベテランならすぐわかると思いますが、これはメスです。 ウロコは剥げやすく、たぶん上ってきたばかりのサクラマスだと思います。