ルアーフィッシングの思い出

ビギナーズラックで釣ったスズキ(シーバス)の大物、他

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スズキ(シーバス)のルアーフィッシングで有名な西港の風景
写真1
ルアーフィッシングで釣ったスズキ(シーバス)44cmと76cm
写真2
ルアーフィッシングで釣った81cmと86cmのスズキ(シーバス)
写真3

スズキのルアーフィッシングはビギナーだった

ルアーフィッシングで初めて釣ったスズキ(シーバス)でお話しましたが、私はその年3月に、初めてスズキ(シーバス)のルアーフィッシングに挑戦しました。当初は東港に出かけ、その後、5月と6月は本流のトラウトフィッシングを楽しみました。そして、7月下旬からスズキ(シーバス)を再開しました。今度は西港(某川河口)です。西港では、しょっちゅう、イナダ・アジ・カマス釣りやスズキのエサ釣りをしていましたが、ルアーフィッシングでスズキ(シーバス)を狙うのは初めてでした。

これが典型的なビギナーズラックだという状態を経験したので、紹介します。

いきなりラインブレーク!

7月25日早朝4時、西港(某川河口)に1回目の出撃。全然アタリがないので、そろそろ、あきらめかけていました。ところが、流れにターンしたミノーがテトラ際に来た瞬間、グググーッとヒット!しかし、すぐにテトラに根ズレして、なんとラインブレーク!手応えからは、そんなに大きくない感じで、たぶん60cm程度だったと思います。落胆はしませんでした。むしろ、西港で初戦からヒットしたことがうれしかったです。これなら、じきにスズキ(シーバス)をゲットできると期待できたからです。時刻は朝7時頃、ルアーはYozuriのマグミノー9cm(F)蛍光オレンジでした。

上の写真1をご覧下さい。西港は、こんなふうにテトラポットが入っています。たまに、根ズレでラインブレークすることがあります。

ビギナーズラック その1

1週間後の8月1日はよく晴れた日でした。この日は気合を入れて3時から出撃。そして、いきなりヒット!スズキ(シーバス)は夜間でもルアーで釣れると本に書いてありますが、本当に真っ暗の中で釣れて、正直驚きました。水面から飛び出してバチャバチャ首を振りながら寄って来たのは、44cmのチビ助スズキ(シーバス)(写真2下)でした。。 ルアーはK-ten ブルーオーシャン(S)レッドヘッド 9cm。このルアーは、雪代の終わった本流で、流木に引っかかっていたところを失敬したものです。どうやら、トラウトにレッドヘッドを使用するアングラーもいるみたいです。

その後、何回かアタリはあったけれど、一向にのりません。夜が明けたところで、ルアーをシュガーミノー9.5cm(SP)蛍光オレンジに変えました。これも川底に根ガカリしていたものです。

すぐに小さなアタリがあり、反射的に合わせました。 ドーンとジャンプ!その後、突っ込んだりジャンプしたりで、私はドキドキして足が地面(テトラポット)に着いた感じが全然しませんでした。

「慌てるな!タモは魚が浮くまで入れない!」と、自分で自分に言い聞かせましたが、足は浮き上がったままでした。

ようやく浮いて寄ったところをちゃんと自分でタモにすくったのが、写真2の上のスズキ(シーバス)です。76cmでした。

この日はついていたらしく、誰も釣れないのに、30分後にまたストライク!先程のスズキ(シーバス)同様、ジャンプしたり突っ込んだりしましたが、ばれてしまいました。同サイズのスズキ(シーバス)でした。その日は良型のスズキ(シーバス)をゲットしていたので、ばれても別段残念ではありませんでした。

ルアーフィッシングで初めて釣ったスズキ(シーバス)でお話しましたが、西港で、スズキ(シーバス)がルアーで釣れたところを見たことがほとんどなかったので、意外に簡単に釣れて驚きました。76cmのスズキ(シーバス)とファイトしていた最中は、足がガクガクしていたのに、そんなことはすぐ忘れて、

「なんだ。大したことはないな!」

とすぐに天狗になる単純な性格の私でした。

本当のビギナーズラックはこれから!

のっている時は釣りまくるのが鉄則です。いずれ、スランプになるのですから。

翌日の8月2日、西港出撃。夜明け前に、前日のポイントに行ったところ、すでに他のルアーマンがいました。前日の私のビギナーズラックを見ていたアングラーの一人です。なにしろ、私しかヒットしなかったのですから、誰もがその場所で釣りたいと考えるでしょう。でも、スズキ(シーバス)がその場所に張り付いているわけでもないし、どこでも同じような気がしますが......

前日はビギナーズラックでしたが、でも、本当のビギナーズラックはこれからでした。

先程のルアーマンの上手50mの所に陣取り、前日のブルーオーシャンRHをキャストしました。4時前に、軽いアタリがあり、反射的に合わせたところ、ドラッグが鳴ってどんどんラインが出て行きます。止まったところで追い合わせを2、3回食らわせました。ドバーン!とジャンプする音が聞こえましたが、暗いので姿は見えません。前日、良型を1尾ゲットしているので、それほど慌てませんでした。そして、その後は1回もジャンプさせずに、何とか近くまで寄せることができました。というより、暗くてよくわからなかったのですが、ドラッグの音から、まだ、かなり沖にいると思ったのです。しかし、うっすらと見えるラインの角度からは、意外に近くで、びっくりしました。でも、そこからまたスズキ(シーバス)の反撃です。何回も強力な突っ込みをして、ドラッグが唸りました。ようやくへばって浮いたところを自分でタモですくい上げました。スズキ(シーバス)は86cm(写真3下)でした。5号のリーダーは根ズレでボロボロ、結構やばかったみたいでした。

明るくなったところで、前日同様、ルアーをシュガーミノー蛍光オレンジに変えました。一応蛍光オレンジなのですが、何しろ川底に長時間引っかかっていたルアーですから、塗装が剥げかかっていて、ゴーストカラーと言ったほうがぴったりのルアーです。

4時20分、すぐヒット!先程のビッグワンに比べると、簡単に寄せてランディングすることができました。もちろん、かなりファイトしたのですが、なにしろ先程の86cmが衝撃的な体験でしたから、今度のスズキ(シーバス)は81cm(写真3上)ありましたが、ちょっと弱い印象でした。この日も釣れたのは私だけでした。防波堤の上で私は、釣れた大物を2尾もゲットできた感激よりも、

「明日からもこの調子で釣れ続けたら、冷蔵庫に入らない。」
「毎日スズキ(シーバス)を食べても食べきれない。」
「また今日もでかいスズキ(シーバス)を持ち帰ると、家内や娘が気持ち悪がって嫌われちゃうなあ。」

と、腕を組んで真剣に考えました。しかし、世の中そんなに甘くありませんでした。それから8月26日まで全然釣れませんでした。

ビギナーの皆様、私から一言、言わせて下さい。ビギナーであることは最大のチャンスです。そのチャンスを必ず活かして下さい。さらに付け加えることは、拾ったルアーは良く釣れることです。これは川のトラウトフィッシングでもよく経験しますが、本当に良く釣れます。

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