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4月24日にダム湖で釣ったイワナ49cmを解剖しました。胃袋を切開したところ、黒い塊や骨等が出てきました(写真1)。
まず、写真1内右上の黒い塊の拡大をご覧下さい(写真2)。スキャナー上に載せて撮影したので判別困難かもしれませんが、哺乳動物の毛です。すると、写真1内下の長さ16cmの物体は小さな哺乳動物のようです。
写真3は歯の生えた顎骨です。写真4をご覧になって、これはモグラの前足だとすぐに見抜いた方がいたら、尊敬申し上げます。私は、これがモグラの前足だと自信を持って断言します。なぜなら、子供の頃、モグラ捕りを楽しんだからです。
写真5は後ろ足です。そして写真6は小魚3尾分の背骨です。
イワナの悪食は有名です。ヘビを呑み込んだイワナがその例えによく引用されます。私個人の経験では、ヘビを呑み込んだイワナを釣ったことはありません。でも、昆虫や魚ではなく、4本足を有する動物を呑み込んだイワナを釣るのは初めてではありません。以前、サンショウウオを3匹呑み込んだイワナを黒部川源流地帯で釣ったことがあるのです(興味のある方は「昭和57年夏、黒部源流」をご覧下さい)。
今回、初めて哺乳動物を呑み込んだイワナを釣り上げました。イワナの悪食、生命力のたくましさを再認識させるとても貴重な体験でした。したがって、この日のイワナのことを、私は一生忘れないでしょう。