この時期、天気が悪いと活性が低下するとか、みぞれが降るようではイワナはあきらめた方がいいとか、やたら御託を並べるビギナーもいますが、はっきり言って、イワナは天気が悪い方が釣れます。しかし、全然反応なし。
釣友と並んで私がラパラCD-5黒金、彼がエビ茶色をキャストしました。いつも私の方が2m程遠くに着水します。不思議に思った彼が、「ちょっとタックルを貸して下さい。」と私のロッドを取り上げました。その結果、彼のタックルを私が持つ羽目になりました。
私のロッドも彼のロッドもエイティック製、ただし私のものはライトアクション、彼のロッドはサケ釣り用です。ラインは、私は海平ナイロン1号、彼はPE0.8号です。
私はさっそく彼のロッドでエビ茶色のラパラをキャストしました。第一投の印象では、飛距離が最後にスーッと伸びない感じです。
「PEはスプールからの糸離れが悪いようだ。でも、感度がいいから、リトリーブするとラパラの泳ぎが伝わってくるよ。」「あれっ!ヒット!」
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なんと、交換したタックル第一投でイワナがヒットしたのです。サケ用ロッドですからイワナは容易に浮上、目測40pオーバー、その後ろに同サイズのイワナが追従して来ます。足場が糞高い場所でしたが、柄長4mの磯ダモを用意しておいたので、難なくゲット、イワナ44pでした(写真)。なお、写真中のタックルは彼のものではなく、私のものです。だって、もう1匹40オーバーがいるのですから、私がフックを外すないなや、彼は自分のタックルでキャストを開始したのです。
でも、もう1尾の大イワナ、そう簡単に釣れません。当たり前ですよね、イナダじゃあるまいし・・・。
でもその後、イワナが時折チェイスするようになりました。しかし、いつも彼のエビ茶色ばかり、あれこれルアー交換しても私のルアーには何も追いかけて来ません。そしてついに彼も41pゲットしたのでした。
もし彼が王様印のラパラを購入しなかったら、ふたりともボウズだったかもしれません。
もし彼が気まぐれでタックル交換を提案しなければ、私がボウズで彼が40オーバーを2尾とも釣ったかもしれません。
もし彼が店長の提案通りルアーの背中をマジックで黒く塗ったら、ふたりともボウズだったかもしれません。
いろいろ考えると、背筋が寒くなります。「ルアーの色なんか関係ない」と言いましたが、この発言は撤回した方がいいのかもしれません。王様印恐るべし、と認識した次第です。