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聞くところによると、温暖な地方ではタチウオはおいしい魚として一般的で、釣魚としての地位も確立しているとのことです。ここ新潟では、数年前まではタチウオは滅多に釣れませんでしたが、昨年(平成16年)から外道としてよく釣れるようになりました。これが一過性の現象なのか、あるいは地球の温暖化に伴う長期的なものなのかは不明です。
数年前から既に新潟に定着しているサワラも温暖な海の魚です。サワラの前例から推測すると、現在は新顔であるタチウオもやがては新潟の魚としてお馴染みになるのではないかと思います。
写真1のように、タチウオは銀色に輝く細長い形態を呈しています。これが太刀に似ることから太刀魚と称されます。また、タチウオは海中で直立したままステイしているので、この姿勢から立ち魚と呼んだという説もあります。
写真2、3をご覧下さい。鋭い歯を備えており、釣り上げた際、怪我をする危険があります。釣り針をはずすときは必ずペンチをご用意下さい。
魚類図鑑によると夜行性です。しかし私の経験ではマズメ時によく釣れます。効率よく釣果を伸ばしたい場合は朝マズメの釣行をオススメします。
時期、場所
夏から秋にかけて、防波堤でよく釣れます。私は関屋分水と新潟西港西突堤で釣りました。
釣り方
マズメ時にミノーやバイブレーションをキャストします。表層で食ってきますが、必要に応じてカウントダウンして下さい。
ルアーをリトリーブしていると突然ドスンと当たります。直後全然動かないので、でかいスズキが掛かったと勘違いします。しかし全くエラ洗いしない。そして急に軽くなり一気に寄ります。この時ばれたかなと懸念しますが、リールを巻く手を休めるとコンコンと生体反応があります。その後、海面を水上スキーのように滑りながらすっ飛んできます。
か弱い魚体にもかかわらずヒット直後に微動だにしないので驚かされます。たぶん海中で魚体をS字状に屈曲させて水を掴むことにより、懸命にロッドパワーに耐えているのではないかと想像しています。しかしじきに力尽きて魚体がまっすぐになり、抵抗も弱まってしまうのです。
よく釣れるサイズは80cm弱程度でしょうか。滅多に測らないので正確な値は不明です。
写真1、3は平成17年秋に新潟西港西突堤でスズキ釣りの外道として釣れたタチウオです。ヒットルアーはマグミノーとシーケンシャル13cmです。特に写真3のタチウオは103cmの自己記録です。13cmのミノーが小さく見えます。
写真2は平成16年秋に、やはり西港で釣ったタチウオです。一応狙って釣ったものです。昨年(平成16年)は、物珍しさも手伝ってタチウオを狙いました。しかし今年のようにかなり釣れるようになると、正直な話、ありがたみが減少します。
写真4は、平成17年秋関屋分水でスズキを狙った際に釣れたタチウオ6尾とサワラ1尾です。朝マズメの30分の釣果です。
以上、新潟の新顔、タチウオでした。