ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

ソウダガツオ(カツオ)

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ルアーフィッシング(弓角によるサーフトローリング)で釣ったソウダガツオ(カツオ)です。
写真1
ソウダガツオ(カツオ)のルアーフィッシング(弓角によるサーフトローリング)
写真2

日本海のショアのカツオはソウダガツオ

秋になると、各地のショアに回遊性の青物がやって来ます。カツオといえば黒潮流れる太平洋を思い浮かべますが、日本海にも黒潮の分流、対馬海流が流れており、カツオが釣れます。また、カツオだけでなくマグロやシイラも回遊しています。でも、残念ながら、ショアから釣れるカツオはソウダガツオばかりです。本ガツオほど美味しくないので、人気がありません。

ソウダガツオの生物学

世界中の熱帯から温帯の海に生息します。同じ秋の青物、イナダより高水温を好むのか、9〜10月には翌釣れますが、それ以降、秋が深まってくると釣れなくなります。

本ガツオは扁平で体高のある体型をしていますが、ソウダガツオは紡錘形をしています。また、サイズは本ガツオのようには大きくならず、50cm強にしかなりません。でも、ショアから釣れるソウダガツオは35〜40cmがほとんどです。

魚食魚ですが、私が釣ったことのあるソウダガツオはいつもシラスばかり捕食していて、アジ、イワシ、サヨリのようなベイトを食べているソウダガツオを見たことはありません。

ソウダガツオのナブラ

ソウダガツオは、いつも群れで回遊します。私の経験では、イナダより時間帯が必ず遅いです。早朝の暗いうちはイナダしかいませんが、日が差して来ると途端にソウダガツオの群れが来襲します。したがって、イナダは釣りたいけどソウダガツオはいらないなら、早起きをするのが一番です。

また、晴天でナギのいい日は沢山来ます。天気の悪い、波のある日はイナダが釣れますが、なぜかソウダガツオは釣れません。(ただし、ナギからシケ始めた時はソウダガツオも沢山釣れます。)

ソウダガツオのナブラは、一目でわかります。まず、ジャンプします。そして、かなりの高速で移動します。横列隊形を組み、背中を水面から出していっせいにシラスの群れに突っ込むのは間違いなくソウダガツオです。イナダはジャンプしませんし、シラスをゆっくり追います。また、シラスに対して横列隊形で突っ込まず、湧き上がるような円形のナブラを形成します。もちろん、イナダでもサヨリやイワシを追いかける時は背中を出して突進しますが、ソウダガツオのような横列隊形は組みません。

ソウダガツオのルアーフィッシング

青物ですから、ソウダガツオのルアーフィッシングは当然メタルジグのキャスティングです。ところが、意外とバイトしてくれません。先程お話したようにシラスばかり捕食していることと関連しています。いわゆるシラスモードです。

こんな時は、弓角によるサーフトローリングが一番です。入れ食いになります(写真1)。弓角によるサーフトローリングに関しては当サイト内の弓角のサーフトローリングをご覧下さい。

シラスパターンのサビキ釣りも効果がありますが、一度に沢山掛かることがあり要注意です。私は沢山掛かったソウダガツオをゴボウ抜きしようとして、磯竿4号を真中から折ってしまったことがあります。

針掛かりしたソウダガツオはサイズの割には結構引きますので、始めてのアングラーは皆、驚きます。口が弱いので、強引に寄せると口切れでばらしますから、要注意です。

水面に出たばかりのソウダガツオはエメラルド色でとてもきれいです。防波堤の上に置くとブルブルと激しく身を振るわせ、それとともに先程の美しい色がどんどん褪せてしまいます。したがって、ぶれることなくきれいな体色を写真撮影するのは不可能です(写真2)。

ソウダガツオは嫌われ者

私の住む新潟では、ソウダガツオは嫌われ者です。

ルアーアングラーは、ソウダガツオがなかなかメタルジグに食い付かないから嫌います。 防波堤釣りの常連さんは、あまり美味しくないので嫌います。でも、私は嫌いではありません。弓角のサーフトローリングでよく釣れますし、コンロであぶってタタキを作れば結構美味しいです。ローストビーフみたいです。



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