ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

シングルフックでスズキ(シーバス)釣りに挑戦【予告編】

シングルフックでスズキ(シーバス)

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シングルフックで釣ったスズキ(シーバス)
写真1

写真1は、平成18年6月に釣った63cmのスズキ(シーバス)です。一見何の変哲もない写真ですが、クリックしてご覧ください。ラパラLC10は自作シングルフックを装着しています。

(シングルフック作成については、シングルフックの作り方をご覧ください。)


トリプルフックは、トラブルフック

私はリリース派ではありませんが、トリプルフックでスズキを釣ると時に心が痛みます。何本もの針が顎にがっちり食い込みます。ルアーはまるで強暴な凶器であり、スポーツフィッシングというより動物虐待の世界です。そしてフックを外すのに悪戦苦闘、ようやく外した頃には魚は血まみれ、息絶え絶えです。

また、時折スレ掛かりします。個人的見解としては、魚に口を使わせてこそ釣りです。したがって、スレは、たとえ大物でも後味が悪いです。

更に、トリプルフックがエラや目玉に刺さることもしばしばです。リリースするなら最悪ですし、仮にキープするとしても、目玉の潰れた魚はキズ物のようでありがたみ半減です。

ランディングの際、タモ網がトリプルフックに絡み付くのもおおいに困ります。外すのにてこずっている間に群れが去ってしまうかもしれません(汗)。

トリプルフックは、まさにトラブルフックです。

トラウトアングラーの常識

スズキ釣りと異なり、トラウトルアーフィッシングではシングルフックが一般的です。これにより魚の傷害減少だけでなく、フッキング向上、バレ予防といった効果も期待されます。特にリリース派のアングラーには、シングルフックは常識というか良識です。

それに対して、スズキ(シーバス)釣りではシングルフックはまったく普及していません。シーバスアングラーの良識が欠如している訳でもない筈ですので(たぶん)、不思議な現象と言わざるを得ません。

シングルフック

ミノーのフックをシングルフックに交換することにより、下記のような効果を期待できます。

  1. 魚体の外傷が減少する。
  2. 特に目玉やエラといった重要部分の損傷をなくすことができる。
  3. 針外しが簡単。
  4. 後味の悪いスレ掛かりをなくすことができる。
  5. タモ網への絡まりをなくすことができる。

しかしトリプルフックよりも釣果が劣る危険があります。具体的には下記の点を危惧します。

  1. ミノーのバランスが崩れてスズキが釣れなくなるかもしれない。
  2. 単純計算では針の数が1/3に減少するので、当たってもフッキングしないかもしれない。
  3. 同様な理由で、バレるかもしれない。
  4. 仮にスレ掛かりが減ると、結果的に釣果が減少するかもしれない。

実験、シングルフックに挑戦!

シングルフックについてネットで検索しましたが、有用な情報は皆無でした。そこで、私は自らシングルフックを実験し、その可能性を検討することにしました。

現在、スズキ釣りの際は、シングルフックとトリプルフックのルアーを一日交代で使用しています。そして、アタリやヒット数、バレやキャッチ数を比較検討中です。なにぶん全釣果が数尾では実験の信頼性が保証されません。少なくとも3〜4ダース程度釣る必要があります。また40〜50cmのセイゴクラスばかりたくさん釣っても説得力がありません。90cm前後の大物を半ダースは欲しいところです。といった状況で、現在悪戦苦闘中です。

当初、シングルフックを実験中、全然当たらないと、「ミノーのバランスが崩れて泳ぎが悪い為かもしれない」と不安になりました。また、たまにアタリはあってもフッキングしないと「トリプルフックなら釣れたかもしれない」と動揺しました。しかしじっと辛抱しました。そしてようやく最近シングルフックに自信が持てるようになってきました。

シングルフックとトリプルフック

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シングルフックのミノー
写真2
トリプルフックのミノー
写真3

準備したルアーです。写真2はシングルフック、写真3はトリプルフックです。たとえばシングルフックの日には写真2から数本のミノーを携行します。けっしてトリプルフックのミノーは携えません。そんな具合で実験中です。

7月中には中間報告を出せる見込みがつきました。遅くとも9月には何とか結論を出したいと思っています。請う、ご期待!(平成18年6月25日記)

(遅くなりましたが、平成19年8月4日、ようやく最終報告が完成しました。)



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「最終報告」
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