斜め上流にキャストすることを、アップクロスストリームキャストといいます。
アップストリームキャストとクロスストリームキャストの中間的な感じです。アップストリームキャストほど、猛スピードのリトリーブは不要ですし、クロスキャストほど、イワナやヤマメに気付かれることもありません。
また、水深のあるポイントでは、アップクロスストリームキャストをして、ルアーを流下させながら沈めると、クロスの位置に来た所で底を探ることができ、効果的です。
斜め下流にキャストすることを、ダウンクロスストリームキャストといいます。 上流を向いているイワナやヤマメに気付かれる恐れがあり、隠れながら釣ります。 でも、ルアーは十分流圧を受けるので、よく泳ぎます。
隠れることができない狭い渓流ではむずかしいですが、大きめな渓流では、とても効果的です。
お勧めルアーは、ラパラCD5などのシンキングミノーです。ラパラは本当に安くていいルアーです。
右図は、応用です。
淵が落ち込みに落ちる直前には、活性の高いイワナがいます。すぐ直下は段差になっていて、下流方向からアップストリームキャストで釣ることができません。大岩などの陰に隠れて、図のように、ミノーやスピナーを振り子のように泳がせると、効果的です。
（これを「スウィング」とか「扇型戦法」という。）
これも応用です。
水面に木が覆い被さったポイントにキャストするのは困難です。
右図のように、上流に回り込んで、ポイントの沖にミノーをキャストして、スウィングさせると、自然に木の下にルアーを流せます。ここで、ミノーを流し込んではリトリーブをする動作を繰り返せば、大イワナがガブッと来ます。
下流に向かってキャストをすることを、ダウンストリームキャストといいます。 イワナやヤマメから見つかりやすいですので、必ず、隠れながら釣ります。
流圧を受けるので、ルアーはよく泳ぎますし、竿先をちょんちょんしたり、あるいは、ルアーを流し込んではリトリーブしたりと、ルアーをアクションしやすいです。イワナやヤマメに気付かれなければ、とても効果的な釣り方です。
いかがですか。 いつもうまくいく訳ではありません。また、イワナやヤマメのいない渓流でいくらやっも釣れません。イワナやヤマメのいる渓流を探して、いろいろ試行錯誤してみて下さい。