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平成16年3月からゴールデンウィーク前半にかけて、下越地方の小さなダム湖(大石ダム、内の倉ダム、早出川ダム、その他)でイワナを狙ってみました。
私自身、ダム湖でのルアー釣りの経験がほとんどありませんでした。そこで、タックルやルアーを用意するために、事前に入門書に目を通してみました。そこには奥只見ダムや中禅寺湖の巨大なイワナ、レイクトラウト、ブラウントラウトの写真が載っています。イワナは60cmオーバー、レイクトラウトやブラウントラウトは70cmオーバー、釣り方はボートからのキャスティングやトローリングが主体です。
下越では、こんなモンスターは全く釣れないし、ボートからの釣りも出来ません。入門書は、私には全然役立たないようでした。
ダム湖といってもピンからキリまであります。新潟県には奥只見ダムという巨大ダムがあり、60cmオーバーのイワナが釣れます。それに対して、今回私が釣行した下越のダム湖は堰堤に毛が生えた程度です。下の表をご覧下さい。奥只見ダムと、下越のダム湖(大石ダム、内の倉ダム、早出川ダム)を比較してみました。
表.奥只見ダムと下越地方のダムの比較(1)
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ご覧のように、同じ新潟県内にあるダム湖でも、奥只見ダムと下越のダム湖では規模がかなり違います。例えば、流域面積は7〜13倍、湛水面積は10〜21倍、総貯水量は24〜40倍、有効貯水量は21〜40倍の差があります。でかいイワナが育つ訳です。
また、ダムの標高も全然異なります。下越のダムは標高200〜250m、奥只見ダムは750mです。秋、下越のスキー場が地肌をさらしている頃から奥只見丸山スキー場がオープンします。冬、下越のスキー場がようやくオープンすると奥只見丸山スキー場は豪雪のため閉鎖します。そして春、下越のスキー場にフキノトウが出る頃、奥只見丸山スキー場が再オープンします。
冷水を好むイワナにとって、奥只見湖は下越のダム湖よりはるかに好環境のようです。入門書の「湖のトラウトルアーフィッシング」の章を読んで下越のダム湖に出掛けても、参考にならない訳です。