ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

ゲームフィッシング、スポーツフィッシング 続き

ゲームフィッシング

一般に、ゲームという言葉から日本人が連想するイメージは、

将棋やトランプのように、ルールに基づきフェアに楽しむ純粋な遊びの類。
サッカーや野球のようなスポーツの試合。ルールに基づき、フェアに行われる。

こんなところだと思います。このイメージが延長すると、
「ゲームフィッシングとは、ルールに基づきフェアに楽しむ純粋な遊びである。たくさん釣ることがよいのではなく、プロセスやフェア性が重要である。」
こんな印象を抱きます。

ところが、もともとの英語の意味はかなり違います。厚い辞書、例えば、大修館書店のジーニアス英和大事典や研究社新英和大辞典に、正確な解説が載っています。また、海外のサイトや雑誌を読むと、さらによくわかります。

まず、ゲーム( game )とは何でしょうか? 確かに「ゲーム」という英語の意味には、先程紹介した我々日本人の抱くイメージもあります。しかし、もっとよく調べると、「獲物」という意味があります。分厚い辞書を調べると、

ゲームフィッシュ:針掛かりすると暴れて、食べると美味しい魚。猟魚。英国では、サケやマスのこと。
ゲームバード:狩猟の対象となる鳥のこと。(参考までに)
こんな記載が多いです。

トラウトを釣る釣りをトラウトフィッシングというように、ゲームフィッシュを釣る釣りをゲームフィッシングといいます。つまり、ゲームフィッシングとは、猟魚を釣る釣りのことで、一義的には私たちの抱くイメージとかなりかけ離れています。

反論したくなる方もいると思います。でも、ゲームフィッシングの反対語(対義語)を知ると、なるほどと納得するはずです。ゲームフィッシュの反対語は、コースフィッシュ( coarse fish )です。これは下品な魚、下魚と訳します。サケマス以外の淡水魚(コイやフナ等)のことです。

(コイやフナ釣りファンの方、気を悪くしないで下さい。これは、英国の話です。わが国ではコイやフナが下品な魚であると思っているアングラーは、ほとんどいません。)

コースフィッシュを釣る釣りをコースフィッシングといいます。英語の検索エンジンで coarse fishing を検索すると、たくさんのコイやフナやナマズ釣りのサイトが出てきますので、お試し下さい。

ブラックバスはゲームフィシュか?とか、国際ゲームフィッシング協会や日本ゲームフィッシング協会の登録対象魚は、サケやマスだけでなく、コイやナマズも含めてたくさんの魚種が含まれるじゃないか!といった、疑問や反論もあるかもしれません。 たぶん、釣りという遊びが多様化するに従い、ゲームフィッシュに含まれる対象魚も少しずつ拡大したのだと思います。

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