ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

フライフィッシングも手軽に

渓流のフライフィッシングは、難しくない

ブラピー主演映画「リバー・ランズ・スルー・イット」をご覧になりましたか?まだの方は是非ビデオをお借り下さい。素晴らしいフライフィッシングの映像を楽しめます。

でも、フライ専門雑誌を見ると専門用語がたくさん並んでいて、難しい釣りのように感じられます。また、いろいろなフライの種類や作り方が載っていて、驚きます。でも、だまされてはいけません。あれは、いわゆるプロの方々が自分の権威と収入を保つための作戦なのです。本当は、もっと単純で簡単なのです。

渓流のフライフィッシング、フライとは?

ドライフライ

フライは、日本語で毛鉤とか蚊針といいます。 鳥や動物の羽や毛を釣り針に巻き付けて作るので、毛鉤といいます。また、主に虫を模倣した釣り針なので蚊針ともいいます。右に2倍サイズのフライを示しました。

大きく分けて3つのタイプがあります。

あまりカタカナを並べると、フライの専門雑誌のテツを踏むことになりますので、この辺でやめます。 手軽なフライフィッシングでは、ドライフライ1本槍で充分です。また、ドライフライならイワナが水面で食い付くのが見えます。面白いです。 ニンフは、オモリで沈めて、まるでエサ釣りです。まず、ドライフライフィッシングに挑戦することをオススメします。

渓流のフライフィッシング、フライは軽い

針に毛や羽を巻いただけのフライは、ルアーと違って軽いです。重量のないフライをキャストする仕組みはフライライン(糸)に秘密があります。 ラインに重さがあり、「インディジョーンズの冒険」でハリソンフォードが使う皮のムチのように、ビュンビュンとキャストするのです。

渓流のフライフィッシング、フライキャスティングの原理

鉛筆の先っぽに60cmほどの細ヒモを結んで下さい。利き手で持って軽く後ろに振り上げると、細ヒモはムチのよう伸びていきます。伸びきる直前に鉛筆を前方に振ると、細ヒモはまっすぐに前方に飛んでいきます。細ヒモをフライライン、鉛筆をフライロッドだと思って下さい。
「なるほど!」
この原理で、重さのないフライをポイントにキャストするわけです。

もっと長い棒(1m位)に3m位のヒモをくくりつけて下さい。さっきと同じ要領で振ってみます。3m位なら充分キャストできるでしょう。こんな感じです。

フライキャスティングの原理

ちゃんとしたフライのタックルをそろえれば、誰でも簡単に10m位キャストできます。そうすれば、イワナは簡単に釣れます。

上の図のUの字を横にしたような、ラインの動きをループといいます。最終的にループが伸びきって、フライをそっと水面に着水できれば釣れたも同然です。この、ループが伸びきって上手にフライを着水させることを「ターン」といいます。フライもラインも一塊になって着水したり、ラインが、手前からポイントまで水面をたたきながら伸びていき、最後にフライが着水するようでは絶対釣れません。

キャスティングの難しいテキストはとりあえず後回し。イワナを釣った後でも間に合います。 私の仲間内でキャスティングの練習をしてから釣りに出かけた人は1人もいません。でも、皆さん、ちゃんと釣ります。フライフィッシングの面白さや難しさがわかってきたら、ややこしいことをあらためて勉強すればいいです。最初からややこしくするのは、日本の英語教育みたいなもので、英語嫌いを作るだけです。

もっと勉強したい方は「FFこみゅ」をご覧下さい。「オーナーのうんちくコーナー」の「キャスティングを考える」に優れた解説があります。

渓流のフライフィッシング、タックル

フライフィッシングのタックルは、ルアーフィッシングの際のウルトラライトとかミディアムヘビーとかと同様、ラインの重さで分類されます。私なりの目安です。

ラインの重さルアーで相当するクラスフライの大きさ対象魚とフィールドの目安
#3〜4ウルトラライト12〜22番小渓流のヤマメ
#5ライト10〜16番渓流のイワナ、ヤマメ
#6〜7ミディアムライト8〜12番大きな渓流
#8〜10ミディアム以上10〜1/0番大きな渓流や本流の大物

(フライラインの重さは#で表示されます。数字が大きいほど重いです。したがって、#4の竿は細くて柔らかで、、#10の竿は硬くて太いです。
フライの大きさは番数で表示されます。数字が大きいほど小さいフライです。)

渓流で始めてフライフィッシングを楽しみたい方は、私は#4〜5をお勧めします。釣具屋さんや友人は#3〜4を勧めるかもしれませんが、絶対に#4〜5です。理由は、

渓流のフライフィッシング、ライン

先程お話したように#4〜5のラインがお勧めです。 フライラインは浮くタイプ(フローティングライン)と沈むタイプ(シンキングライン)の2つがあります。ドライフライには前者を選びます。

ラインがうまくターンして伸びるように、フライラインは先が細くなっています。これをテーパーといいます。 テーパーになっているのは、キャストのエネルギーをうまく伝達させるためです。 渓流のドライフライにはラインの両端がテーパーになっているダブルテーパーラインがお勧めです。片方の端が傷んだら反対側を使用することができて、経済的です。


(次頁に続く)

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