サクラマス研究

サクラマス釣りの経済学

費用対効果分析

サクラマスはなかなか釣れません。にもかかわらず、タックルや交通費にかなりの投資を強いられます。このご時世ですから、冷静に費用対効果分析をすることも大切です。

サクラマスが釣れる確率

費用対効果分析をするとしても、期待できるサクラマスの釣果(サクラマスが釣れる確率)がわからないことにはどうしようもありません。しかし、それに関する基礎データはほとんどありません。

赤川のサクラマス釣果記録(2001年)

そんな中で唯一のデータを紹介します。「山形釣り情報」に以前掲載されていたデータによると、2001年1月10日から6月30日までの間、延べ3831人のアングラーが赤川を訪れ、合計242尾のサクラマスが釣れたそうです。したがって、1日の一人当たりの釣果数は0.063尾になります。単純計算をすると、約16日釣行すればサクラマス1尾を得ることができることになります。

交通費

東京のアングラーが高速道路を利用して赤川に遠征する場合の交通費を計算してみます。東京ICから首都高速にのり、東北道を経由して山形道月山ICで降ります。一般道を挟んで再び山形道湯殿山ICに入り、庄内空港で降ります。走行距離約561Km、高速道路料金11850円(平成17年1月現在)、ガソリン代約6451円(燃費10Km/L、ガソリン1L115円で計算)ですから、交通費は往復約37000円になります。

先述のように、16日釣行すればサクラマス1尾を期待できます。1回の遠征で週末2日間釣りをするとすると、8回遠征すれば釣行日数は16日になります。37000円×8=296000円。この金額が、東京在住のアングラーがサクラマス1尾を釣るためにかかるであろう交通費の試算です。

海外遠征のオススメ

サクラマスを釣るのに交通費が約30万円もかかるなら、私は経験ありませんが、いっそのこと海外遠征に挑戦してはいかがでしょう。ロシア領サハリン(旧樺太)なら最短5日からツアーがあります。費用も26万円程度、サクラマスのほかに、カラフトマス、イトウ、アメマス、イワナ等も狙えます。ロケーションも最高のはずです。

私も是非訪れてみたいものです。でも、なかなか休みが取れません(涙)。