ルアーフィッシングの思い出

サクラマス、まぐれの連戦連続ゲット、4尾!

サクラマスは、なかなか釣れない

サクラマスは、全国のルアーアングラーの憧れです。しかし、なかなか釣れません。まず、分布域が北日本や日本海側に限局していること、個体数が少ないこと、それから、川に遡上したサクラマスはエサを摂らないことが原因です。でも、釣りにくければ釣りにくいほど、ますます、アングラーはサクラマスに憧れます。

でも、毎回毎回ボウズでは、やっていられません。今回は、まぐれで連戦連続ゲットした時のことをお話します。いつもボウズの私でも、たまにこんなことがあるから釣りはやめられません。きっと皆様の励みにもなると思います。

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ルアーフィッシングで釣ったサクラマス。38cmしかない小型。
写真1
サクラマス41cm。ルアーフィッシングで釣った。
写真2
サクラマス51cmメス。ルアーフィッシングでの釣果。
写真3
ルアーフィッシングでサクラマス48cmを釣った。
写真4

サクラマス、その1

その年6月初旬朝、晴れ。川は雪代が終わり、初夏の雰囲気をただよわせていました。朝もやの中、土手から川原まで草をかき分けて進んだら、朝露でビショビショになってしまいました。雨具を着ればよかったと反省しましたが、後の祭。日が昇ればすぐ乾くだろうと、さっそくダイワクルセダー17g赤金を取り出しました。

いつものことながら、釣りを始める時は不安と期待でドキドキです。早い流れにクロスキャストし、3秒ほど沈めてちょっと早めに棒引き。足元にはアユが真っ黒になって遡上しています。時折、ガボッと何かがライズして、その度にアユが何尾も飛び散りました。

突然、ゴンゴンと強い当たりがあり、ロッドが引きこまれました。やった、久し振りのヒット。急流の中から寄ってきたのは小さめの魚体で、メス38cmのサクラマス(写真1)でした。胃の中にはアユが4尾も詰まっていました。サクラマスというより戻りヤマメかもしれないです。でも、久し振りのトラウト、うれしかったです。(写真にはヒットルアーと違うルアーが写っています。)

サクラマス、その2

数日後また出撃、天気曇り、雨後の増水で川はかなり濁っていました。ダイワチヌーク17g赤銀を取り出し、流芯にキャスト、そのまま棒引きしました。「濁りが強いし今日はダメかな。」と不安に思っていたところ、グググィ!と来ました。キョンキョンキョンと小気味よくロッドを絞り込みましたが、今回も小さめのサクラマス41cmメス(写真2)でした。ウロコがバラバラ剥がれる魚体でしたが、小さい割によく引いたのは体高があるためかもしれません。

小さくてもトラウトはトラウト、連続ゲットだし、私は有頂天でした。

サクラマス、その3

次の休日、またもや出撃。天気曇り。川は増水して濁っていました。顔見知りの地元アングラーは、「今日は釣れるぞ。」と訛りのある声で話しかけてきました。私は「シメシメ。」

しかし、世の中そんなに甘くありません。全然当たりません。でも、いつもこんなものですから、別にがっかりしませんでした。そこで場所を移動し、平瀬を狙ってみました。ルアーは先日と同じチヌーク。 浅いので、遠投した後、ロッドを起こしたまま早引きしていました。そうしないと、根ガカリです。

アタリは突然きました。グングングンという身をくねらせる運動が伝わってきます。「今日はちょっとまともなサイズだ。」私はドキドキしました。「慌てるな。」と自分に言い聞かせ、慎重にファイトしました。浅瀬で掛かると、サクラマスは水面を逆V字に引き裂いて走りまくります。何とかランディング、51cmメスのサクラマス(写真3)でした。ウロコがぎっしり詰まった、引き締まった夏のマスした。知らない人が見たら、きっと春のマスとは別の種類かと思うでしょう。

サクラマス、その4

運がいい時は本当によく釣れます。実は、また釣れたのです。その朝は、天気曇り、私はコンデックス18g赤金を取り出しました。本当はチヌークを使いたかったのですが、根ガカリでなくしていたのです。

先日の51cmと同じ川の同じポイントに行きました。浅いので、もっと軽いスプーンを使うべきなのでしょうが、ポイントが広い平瀬なので、遠投して広範囲に探った方がいいかなと考え、18gを選択しました。まあ、ついている時は何をしても釣れるし、ついていない時は何をしても釣れないのがフィッシングなのですが。

いつものように、スプーンをちょっと早めに棒引きしていたら、いきなり来ました。とにかく、ばらさないように慎重にやり取りし、無事ゲット、48cmのメスのサクラマス(写真4)でした。先日の51cmは、ウロコの詰まった夏のマスでしたが、この日のマスは、ウロコが剥がれる春のマスでした。きっと遅れて遡上してきた固体なのでしょう。

4連続ゲット!こんなことは後にも先にもありません。きっと、運がよかったのでしょう。でも当時は、「俺は、トラウトフィッシングをマスターした。」と本気で思い込みました。本当に私は単細胞です。

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