ルアーフィッシングの思い出

思い出の、大きな平瀬のサクラマス

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5月9日、平瀬で上げた55cmのサクラマス。
写真1
5月10日にスプーンで釣ったサクラマス57cm
写真2

大きな平瀬のサクラマス

翌週、同じ川に出撃、前日雨が降ったようでしたが、幸い川は濁っていませんでした。朝4時半到着、しかし、あいているポイントがなく、ようやく見つけた所は単調でだだっ広い平瀬でした。こんな所でサクラマスが釣れるのか不安でしたが、ほかに場所はないし、仕方ありません。 立ち込んでみると浅くて、どこまでウェーディングしても腿程度の水深しかありません。川幅はたぶん200m位ありましたが、川の半分まで来てしまいました。流芯は向こう岸にあり、あちらの方が深いようでした。

私は川の真ん中でコータックコンデックス25g金をルアーボックスから取り出し、思い切り遠投しました。それでも浅いのか、カウント5位で底を取ります。そこで、カウント4で、ちょっと早めにリトリーブすることにしました。先日はポイントを絞り込んで粘り勝ちでしたが、この日はとにかく根気強く1キャスト2ステップダウンを繰り返してだだっ広い平瀬を広範囲に探る戦法をとることにしました。

しかし、結果は簡単に出ました。3投目、クロスキャストしたスプーンが流れを横切りながら斜め45度に来た時にゴゴーンとヒット!やった!サクラマスはまあまあの型で、結構ファイトを楽しめました。7時10分、メス55cm2.1Kgでした。きりっと引き締まったサクラマスのナイスボディ。たまりません(写真1のサクラマス)。

釣ったサクラマスをストリンガーにつなぎ、それを私のウェーダーにくくり付けて、ちょうど犬の散歩みたいな感じにして、さらに釣り下りましたが、結局それっきりでした。でも、5月のさわやかな朝、こんな広い大きな瀬で豪快にサクラマス釣りを楽しめるなんて最高です。岸の柳やポプラの木、遠い山並み、私はこの大きな平瀬のポイントが大好きになりました。

大きな平瀬のサクラマス、その2

翌日の朝も同じポイントに行きました。天気晴れ。川の真ん中までウェーディングしてコータックコンデックス25g赤金を超ロングキャストしカウント4で棒引きです。 前日は3投目でサクラマスがヒットしましたが、その日はそんなに甘くありませんでした。でも、へこたれずに1キャスト2ステップダウンを繰り返して根気強く釣り下って行きました。

スプーンを遠投してカウントしていたら、ふと、はるか沖の方で大きな魚がジャンプする音が聞こえました。と同時にロッドが急に重くなり、私は反射的に合わせました。フォールの途中で喰って来たようですが、流れが速いのでどこなのかさっぱりわかりませんでした。向こう岸にいたアングラーの顔の向きを追って見たら、いきなり水面が割れて銀色の巨体が出現しました。明らかにサクラマスです。そして、またジャンプ!ラインは60m以上出ているし、ナイロンラインなのでフッキングしていないかもしれません。あせりました。

急いで糸ふけを取り直し、さらに3回ほど追い合わせをくれ、ロッドを寝かせてこれ以上ジャンプしないように祈りました。とにかくロッドに重みを感じているので、バレなかったようです。ラインを目で追うと、強い流れに押されているためか、サクラマスはゆっくり川を下りながらこちら岸に寄ってきました。

だましだまし寄せてサクラマスの魚体が見えるようになったとたん、私に気付いたサクラマスは怒ったように走り始め水面をV字に引き裂きました。でも、その直前に2本のシングルフックがサクラマスの右の口角とエラブタの2箇所に突き刺さっているのを確認したので、安心してファイト、7時半、メス57cm1.8Kgのサクラマスを無事ネットイン!ちょっとスリムなサクラマスでしたが、あのジャンプには本当に度肝を抜かれました(写真2のサクラマス)。

その後、私の大好きなあの平瀬に、何の目的があるのか重機が入ってメチャメチャにしてしまいました。柳やポプラの木もなぎ倒されてしまいました。糞ッタレ、公共事業。

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