ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

ヤマメ

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ルアーフィッシング(本流ミノーイング)で釣った加治川のヤマメです。
写真1
フライフィッシングで釣った胎内川の尺ヤマメです。
写真2
戻りヤマメのルアーフィッシング。
写真3

ヤマメ

ヤマメはとてもきれいな魚です。渓流の宝石です。おまけにとても美味しいです。新潟では、メスのヤマメは海に降ってサクラマスになります。したがって、川で釣れるヤマメはオスばかりです。春の解禁の頃、2歳魚の銀毛ヤマメが水面でミッヂを食べるのが見られます。これらが海に降るのです。

もし、川にダムや堰堤ができるとどうなるでしょう。 上流にいるオスのヤマメの所には、いつまでたっても花嫁のサクラマスは来ません。そして、ヤマメもサクラマスもいなくなってしまうのです。 大イワナで有名な奥只見ダムのある、只見川上流まで昔は海からサクラマスがたくさん遡上したそうです。また、三面川支流高根川のマス止の滝を上ろうとするヤマメの写真を見たことがあります。私自身、その滝の下の浅瀬で、並んで泳ぐヤマメの姿を何回も見たことがあります(なかなか釣れませんでしたが...)。しかし、下流に堰堤ができたため、今はイワナだけの渓になってしまいました。あの堰堤がどうゆう役目を果たしているのかさっぱりわかりませんが、さびしい限りです。

新潟では冬の水温が低く、更に雪代も長く続くので、ヤマメの成長は遅いです。したがって、例えば、桂川や白川のような尺上が沢山釣れるようなことは全くありません(もちろん腕の問題もありますが)。正直な話、戻りヤマメではない、パールマークのあるヤマメで30cm以上のものは、2尾しか釣ったことがありません。魚野川では大ヤマメが有名ですが、遠くて自分の守備範囲外です。荒川本流域では、パーマークのある40cmクラスが釣れると地元の友人が言っていました。今度挑戦したいものです。

ヤマメの写真

写真1は加治川の小戸部落内でミノーイングにきたヤマメ(27cm)です。堰堤があり、その下の落ち込みの払い出しで釣りました。この辺りは、このサイズのヤマメが沢山います。

写真2は、胎内川のイブニングライスで釣ったヤマメです。真中は33cm位です。その年は、イブニング狙いで何回も通いました。日没まで全く魚がいないような所で、太陽が櫛形山脈に隠れた瞬間からイブニングライズがバシャバシャ始まります。エサはヒゲナガ、これが沢山飛び回り、私の体にも沢山止まって気持ち悪かったです。真っ暗になるまで釣ったものです。水面を蛍が流れていってもライズは起きませんでした。ヤマメは蛍を食べないようです。

写真3は戻りヤマメです。6月、雪代が終わって本流の水位が下がると釣れ始め、梅雨になって増水すると釣れなくなります。30〜40cmあります。左のヤマメと違い、パールマークが全くありません。でも、小さいので通常のサクラマスではありません。急流で背鰭を出しながらアユを追っかけいるのを、サイトフィッシングしますが、なかなか釣れません。ミノーがバランスを崩して水面から飛び出すような時に食ってきます。

戻りヤマメは、私の知る限りでは胎内川、阿賀野川で釣れます。本流釣り(えさ)の写真集を立ち読みしていたら、細山長司さんが魚野川でも釣っていました。 春先、海の堤防でアジ釣りのサビキに掛かったり、スズキ狙いのバイブレーションにきたりするのを見かけます。これを本来のサクラマスと勘違いしたり、銀毛ヤマメと混同している人もいますが、全く違います。たぶん、銀毛ヤマメが短期間近海に降海して急速に成長し、北の海に回遊してサクラマスになることなく、戻ってきたものです。したがって、戻りマスと言うべきかもしれません。そして、マスは3歳魚ですが、戻りヤマメは頭が体に比較して小さく、2歳魚です。

「この戻りヤマメにパールマークがあれば最高なんですがね.....」
と釣具屋で言ったら、
「真っ黒に墨を塗って魚拓にすれば同じだネ。」
と言われました。そういう問題じゃないんだけどなあ.....



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