写真1 ウケクチウグイ |
写真2 ウケクチウグイ |
写真3 ウケクチウグイ |
写真4 ウケクチウグイ |
ウケクチウグイはコイ科の魚ですが、肉食魚です。分布は限局しており、環境庁レッドデータブックの「危急種」に指定されている魚です。ルアーフィッシングで釣れますので、ここに紹介します。
上の写真をご覧になるとわかりますが、ウケクチウグイはウグイの仲間です(写真1)。しかし、顔が長く、下唇が突き出ています(写真2、3)。このためホオナガハヤとかウマヅラとも呼ばれています。かなり大型化します。写真のものは、50cm近いです。また、頭部は扁平なので、おもに底層で遊泳する性質があるかもしれません(写真4)。
ウケクチウグイの分布は限局しており、新潟県阿賀野川が有名です。その他、山形県最上川などにも生息するとのことです。水温の比較的低い大河川にしか生息しません。
ウケクチウグイは肉食性が強く、ミノーやスプーンでよく釣れます。写真のウケクチウグイは、中流域でダイワクルセダー17gをキャストし、底層を探っている際にヒットしました。
ウケクチウグイは、流れの淀んだ、フナがいるような所にはいません。夏ならアユの友釣りをするような流れに生息しています。川底にいるので、底層をスプーンで探ると有効です。
ウケクチウグイは大きい割りにファイトは弱く、簡単に寄ってきます。しかし、ほかに何も釣れない時には、格好の釣魚になると思います。
ウケクチウグイは環境庁レッドデータブックの「危急種」に指定されていますが、新潟では特に珍しい魚ではありません。東京から来たルアーアングラーが、剥製屋が5000円で買い取ってくれると話していました。他所の地域には生息しませんので、その点から見れば、珍しい魚なのでしょう。