ルアーフィッシングを理解しやすくするために、私なりに長所と短所をまとめてみました。
ルアーフィッシングの良い点は、お手軽なことです。エサは要らないし、仕掛けも簡単です。ロッド(竿)とリールとルアーさえあれば、とりあえず楽しめます。ミミズやゴカイに触らなくてもいいし、また、あちこち探し廻ったり買いに行く手間も省けます。
自動車の後部座席にルアーフィッシングの道具を常時載せておけば、仕事の移動中でも、出勤途中でも、いつでもすぐに釣りモードに入れます。
エサ釣りと異なりルアーフィッシングは難しいと思われていますが、それは誤解です。ルアーフィッシングでは、エサ釣りのようなむずかしい仕掛けを習得したり作成する必要がありません。とりあえず、ルアーを投げて引っ張れば、釣りになります。ルアーフィッシングは他の釣りと異なり、ビギナーでもすぐ出来る簡単な釣りです。
昔から、ルアーフィッシングは大物が釣れると言われています。小型のスズキやイワナは、ゴカイや虫を食べていることが多いかもしれません。でも、きっと大物は小魚を丸呑みにしているので、小魚を真似ているルアーは大物が釣れやすいのだと思います。
しかし、この狭い日本に2000万人の釣り人がいて、連日連夜釣りまくっているわけですから、そう簡単に大物は釣れないと思いますが・・・。
ルアーフィッシングは、エサ釣りより釣れません。保証します。例外的な経験を論拠に反論する意見もあるでしょうが、平均すると釣果は数倍の差があります。
確かに、低気圧や前線が接近している時は、さかんにエサを追いかけ回し、ルアーでバンバン釣れることがあります。
(この状態を「活性が高い」という。)
でも、魚は、いつもガツガツしているわけではありません。
水中の酸素濃度が低めだったり、水が澄んで快晴だったりすると食欲が低下して、魚はいるのにルアーを追わなくなります。
(この状態を「活性が低い」という。)
このような時は、生エサを口先まで持っていかなければ釣れません。ルアーはただの金属片です。食欲のない魚はなかなかルアーを食いません。
もっと重大な問題があります。
「ルアーフィッシングは釣れないから仕方がないんだ。」
と、アングラーが簡単に納得して観念してしまうことです。これでは気概旺盛な向上心や創意工夫が萌芽しません。
実際に釣り場で出会う多くのアングラーがそういった傾向にあります。