ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

ルアーのバイトは、頭から?尻から?

イナダは、ベイトを頭から飲み込む

イナダの腹を裂くと、胃袋の中のアジやカタクチイワシは、全部そろって頭から飲み込まれています。釣り雑誌には、 「ヒレやウロコやエラブタが引っ掛かるから、フィッシュイーターフィッシュはベイトを頭から飲み込む。」 と記されています。イナダの腹を見る限りその通りです。

しかし、雑誌の記者は、あたかも見て来たように、「魚は、ルアーの頭から食い付く。」と記載してます。さらには、「魚は目玉めがけて攻撃する習性があるので、メタルジグの目玉に飛びかかる」。ここまでくると、ほとんどオカルトです。これらの件に関して異議があります。

本当にルアーの目玉や頭に食いつくのか?

渓流のイワナのルアーフィッシングでは、ルアーを追いかけて流れの中から出て来たイワナは、廻りこんでルアーの頭に食い付きません。必ず、尻からガブリです。 毎年、防波堤のルアーフィッシングで青物(イナダ、サワラ、カツオ、メジマグロ、サバ)をたくさん釣ります。ボートからのバーティカルジギングと違い、バイトする瞬間が見えます。でも、魚が廻りこんでルアーの頭に食い付いたところを見たことは1回もありません。

なぜ、アシストフックに掛かるのか?

「イナダは、メタルジグの頭に付けたアシストフックに掛かるじゃないか!」と、反論されそうです。でも、防波堤からのキャスティングで、メタルジグを棒引きしてもアシストフックに掛かるのは10尾中2尾程度です。経験上、アシストフックに掛かるのは次のケースです。

ボートからのバーティカルジギングは事情が違います。ジャークの連続です。棒引きはしません。 メタルジグは重心が尻寄りです。そのほうがよく飛びますし、フォールも早く、エビにもなリにくいからです。 メタルジグをフォールさせると、重心のある尻から先に沈みます。フォールの状態では、尻が先行して、頭が後ろになります。そのメタルジグを追いかける魚は、先行するメタルジグの尻ではなく、後続するメタルジグの頭に食い付きます。そのため、フォールさせると、アシストフックに掛かるのです。

つまり、フォール中に後続する頭に付けたアシストフックに魚が掛かっても、ルアーの頭に食い付いた証にはなりません。


「ルアーフィッシング入門」目次
ホーム(トップページ)