「機長の一万日」(田口美喜夫著、講談社、1998年)を読みました。
著者の田口氏は昭和38年日航に入社、昭和41年プロペラ機ダグラスDC-6Bを皮切りに、ジェット機ダグラスDC-8、ボーイングB-727、同B-747の機長を務めた名パイロットです。この本は長年のパイロット生活を紹介した興味深い体験談です。
ジャンボジェット機の操縦法も記載されています。以前読んだ「大空のサムライ」(坂井三郎著)に書かれた零戦戦闘機の操縦方法と基本的に変わらないのには驚きました。両足で方向舵、左手で操縦桿、右手でスロットル、旋回する際は方向舵だけでなく補助フラップで機体を傾斜させ、失速する分出力を上げる、等です。でも個人的な感覚では、ゼロ戦は操縦できそうですがジャンボはちょっと、って感じです。
コックピットから見るオーロラ、積乱雲の恐怖等、自然の素晴らしさや脅威の体験は、まさに「ジェットストリーム〜」です。田口氏はもう67歳のはずですが、まだ現役で活躍されているのかな・・?