6月2日、晴。
朝飯前、排他的経済水域で釣果あり。そこでフィッシングはもう十分、どこか山にでもいこうかなあ?
そうだ、渓谷探検隊だ!さっそく弁当を作って地図とコンパスを用意して出撃。
9時50分、車止め到着。登山靴を履き、リュックを背負う。うれしいことに、ケータイはさっそく「圏外」です(爆)。
山道を進むと、水たまりの上にモリアオガエルの卵を無数発見(上の写真)。本当に絶滅危惧種?
日の当たる斜面で春の妖精ウスバシロチョウを2回見つけましたが、残念なことに撮影失敗しました(涙)。
山道は渓谷沿いなので、ちょっと降りると鮮烈な流れがあります(写真)。この渓谷で最後に竿を出したのは、たしか26年前です。イワナ君、いるかな?
でもこの日は土曜日なのに全然釣り人を見かけません。どうしてなのかな・・?
山道は以前と違い荒廃し、途中からヤブ漕ぎ状態でした。
約6Kmほど登ったところで支流が流れ込んでいます(写真)。滝左手の巻返しに毛鉤を浮かせれば、一発だな・・、なんて勝手な妄想を楽しみました。
滝壺脇の崖を登るとちょっとしたブナ林の台地です(写真)。ここで数日間のんびり幕営するのも素敵ですね。
茂みの中に古いぜんまい道を見つけました。道といっても崖を削っただけで一人分の幅しかありません。おまけにところどころ木が枝を伸ばして行く手を遮っています。
崖のはるか下は渓谷です。ウルイを摘んだ跡があったり道が崩れて分断した箇所には古いロープが垂らしてあったりするので、時折山菜取りが入るようです。
しばらく進みました。渓谷を魚止めの滝まで釣り登ったことはありますが、その折にはこの道にはまったく気付きませんでした。いつか、もっと奥まで探検しようと思います。
下山開始。
崖の上から先程の滝を覗き込みました。巻返しに尺イワナがゆらゆら泳いでいます。やっぱり毛鉤で一発だったんだ、と満足した次第です。
谷に降り、遅い昼食をいただきました。メニューは自家製きゃらぶきと川マスの塩焼き。ロケーションにぴったりですね。
カジカガエルが激流に向かって鳴いていました(写真)。このカエルは鈴を鳴らすような美しい声で鳴きます。そういえば、最近私はカエルフェチですね(笑)。
もうじき山道も終わりです。渓谷は花崗岩の大岩がごろごろしています(写真)。
結局この日誰にも会いませんでした。たぶん、14Kmウォーク、900カロリー消費、ってところでしょう。
久し振りの渓谷でした。私は別段病んでいませんが、こういう気分を今風に表現すると、癒された、と言うようです。
なお、普通の登山道しか歩いたことがない人、高所恐怖症の人、ヘビとかクモの嫌いな人にはオススメできないコースです、念のため・・・。