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【パニック】麻疹と風疹抗体価

東京で麻疹が流行し、大騒ぎになっています。

病院には様々な患者さんが集まりますので、当然麻疹の方も来ることになります。すると職員に感染する、その職員が別の患者さんに感染させる、という連鎖が起こり、大変なことになる恐れがあります。これを防ぐために病院管理者は職員の麻疹抗体価陰性率を把握し、ワクチン接種を勧めなければなりません。

昨年9月まで勤務していた病院で麻疹と風疹の抗体価をチェックしたことがあります。先日訪れた際に健康管理室の担当嬢に私の検査結果を問い合わせました。私のデータは、麻疹抗体価(HI法)8倍、風疹抗体価(HI法)512倍でした(2004年8月測定)。

私は麻疹も風疹も罹患した既往があります。しかし麻疹の抗体価が低い。検査科科長でもあるところの私の知識では、これはHI法による麻疹抗体検査は偽陰性率が高いからな・・って推定しています。(麻疹抗体価検査はIgG(EIA)が推奨されます。)

じつはHI法は安価ですが、IgG(EIA)は若干お高くつくんです(汗)。つまり経費をケチると正確なデータが把握できないんです(笑)。

ちなみに現任病院では、当院でもようやく職員の抗体検査実施したらどうかと、ああでもないこうでもないと議論の最中です。公務員は、いつまでたってものん気ですね。

そんな中、検査センターから検査試薬供給困難のためHI法中止、EIA法も大幅遅延、と連絡が来ました。ああでもないこうでもないという有意義(?)な議論は、まったくもって無意味になりました(汗)。

ところでわが国では、ワクチンもなくなった、検査試薬もなくなる、これは、パニックです。私が子供のころは、麻疹も水疱瘡も風疹もおたふくもみんな罹ったものです(笑)。


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