海に下るイワナ、アメマス

5月5日朝飯前、晴。病院近所の川でルアーを投げたら魚が釣れました。変な色のウグイだなと思ってよく見たら、アメマス41cmでした（写真）。

アメマスは海に下ったイワナです。川の最上流部に住む渓流魚が海に旅するなんて不思議ですが、北海道や東北では珍しくありません。新潟県が日本海側の分布の南限といわれています。

普通のイワナとアメマスが違う種類の魚なのかどうか議論の多いところです。でも、ダム湖で釣れるイワナは海から遡上したアメマスとまったく同じです。今までイワナしかいなかった渓流にダム湖が出来ると自然発生的にアメマスが出現するなんてことはあり得ません。ブラックバスみたいに悪徳業者が密放流する訳でもないし、やっぱりイワナとアメマスは同じ種なんですね。

ちなみにこのアメマスを司法解剖しました。

• 性別：メス。卵巣未熟。
• 肉の色：赤身。ただしサクラマスの身より薄い赤。ちなみにダム湖のアメマスは白身。
• 胃内容：小魚2尾。消化されつつあり、魚種不明。
• 味：ダム湖のアメマスはノーサンキューだが、こっちのアメマスは美味しい。

以上です。なお、イワナとアメマスの話題に関心のある方には、イワナとヤマメ―渓魚の生態と釣り (平凡社ライブラリー) がオススメです。

コメント一覧