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空の要塞B29撃墜事件

昨夜は暴風でした。

さて、時折患者さんから興味深い話を伺うことがあります。今回、太平洋戦争にまつわる話を聞くことが出来ましたので紹介します。

昭和20年7月夜中のことです。新潟に空襲に飛来した米軍爆撃機「空の要塞」B29に対空砲火が見事に命中し、旧横越村焼山に墜落したそうです。

目撃した患者さんの話だと、火だるまになって落ちてきたとのことです。

彼女は翌朝阿賀野川に架かる橋を渡って現場に行ったそうです。すでに搭乗員の遺体が並べられ、駆けつけた住民達が鎌で遺体を叩いていたそうです。

戦後、占領軍が遺体を引き取りに来ました。新潟市の記録によると、「遺体を丁寧に葬ったことがのちに米軍に好感を与え、戦犯などというとがめはありませんでした」とのことです(「横越地域の歴史」)。患者さんの話と大違いですね。

別の記録では、「遺体を掘り返すと、首にひもを巻き付けるなどむごく扱った形跡がありあり」とのことです(連載「伝説の里から」)。

何事もそうですが、公けの記録は信用できません(汗)。

別の患者さんの話では、墜落したB29を見物しようと大勢の人が小船に乗って阿賀野川を渡ったそうです。転覆した小船もあり、少女を含む数名の方が亡くなったとのことです。

(おまけ)

B29は、大陸交通の要衝だった新潟港を封鎖するために大量の機雷を敷設しました。まだ全部回収されていません。新潟港は信濃川の河口港なので放置すると土砂が堆積して浅くなってしまうので常時浚渫作業を要します。昭和40年代、新潟港を浚渫する作業船が触雷し、犠牲者も出たと聞いています。

横越のようなカントリーに対空砲陣地があったとは考えられません。むしろ新潟上空で被弾し、火を噴きながら落下して20Km離れた横越に墜落したのかもしれません。時速500Kmで飛べばわずか1分ちょっとの距離ですから。


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