ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

「DNAから見た日本人」

DNAから見た日本人 (ちくま新書) を読みました。2005年3月発行、著者は国立遺伝学研究所教授、斎藤成也氏です。

この本では、PCR法を用いた古代DNAの研究成果が紹介されています。ネアンデルタール人や縄文人の遺骨(化石?)からDNAの塩基配列を調べることができるとのことです。数千年前のDNAがそのまま温存されているとは、にわかには信じがたいことですが、興味深い話です。

昔、人類学で、頭骨計測による頭示指数を目安にして、人類を長頭、中頭、短頭に分類すると習いました。しかし人類全体が短期間に短頭化現象を起こしていること、そしてDNA研究成果と頭示指数による分類に矛盾があることから、もはや骨計測は無意味であるとのことです。覚えて、損した・・・。

ところで古代DNAが安定した試料であるかどうか、どうやって調べるのでしょう。例えばたった今遺体のDNAを調べる、この遺体を埋める、100年ごとに掘り起こしDNAを調べ直す、5000年後までこの作業を繰り返す。その結果DNAが全然変化しなかったら、たしかにDNAは5000年間安定だと結論できます。かなり気の長い話ですし、あまり現実的ではありません(汗)。

いずれにしろ、私のご先祖様はやっぱり魚獲りや野歩きが好きだったに違いない、したがって私のDNAはたぶん縄文人の系統が色濃く残っているに違いない、と想像しています。

コメント一覧

連ちゃんになりましたがお許し下さい。
「イブの7人の娘たち」という本があります。文庫にもなっています。
ミトコンドリアDNAは母系かつ安定度が高いので、それを利用するようですが、化石からの抽出話が載ってます。
written by yoccyann / 2006.12.12 09:22

日本人が北帰行(小林旭)の歌のように北に旅愁を覚えるのは、6千3百年前(縄文前期)の鬼界カルデラ(鹿児島の南の海底)の噴火で日本の半分は、住むことが出来なかった噴火が収まった後、じょじょに南下したため日本人のDNAがおよぼす北に対しての思いからだ、だそうです。  若い頃、北に旅したいと強く思いましたが、かないませんでした。  九州では、阿蘇、金錦湾カルデラだらけです、雲仙岳と有明海もカルデラじゃないの?と勝手に思っています。 ギリシャ、エーゲ海とポンペイもなにかしら興味が有ります。
どこも温泉、海釣りと酒が共通点みたいでこれもDNAのなせる業ですかね?  今日買った、五郎八、四合ビン飲んじゃいました。  おいしです!!
written by PaPaIka / 2006.12.12 19:49

イブの7人の娘たち、探してみます。私の読んだ本によると、当たり前の話ですがY染色体は父系なので、そういった観点から研究すると書いてありました。
五郎八は、普通の日本酒よりアルコール度数が高いはずです。たぶん酵母を寝かせるためだろうと密造酒醸造家は推察しています。呑み過ぎ注意です。
written by ブッシュマン / 2006.12.12 21:03

 短頭と長頭の別は遺伝的要因で決定されるていることが、2002年に判明しましたよ。(おそらくその本の作者は古い情報でかいているはず)
 くわしくはウィキの英語版にのっていましたよ。
written by jise / 2007.01.17 16:58


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