ルアーフィッシング「明日は釣れるといいなあ!」

「アーミッシュに生まれてよかった」

私が最初にアーミッシュと出会ったのは20年近く前のことです。当時大学にいた私は毎週朝の抄読会で「Clinical Gynecologic Endocrinology and Infertility」(Speroff)を勉強していました。

たしか、「加齢と妊孕性」についての項目だったと記憶しています。Huttereitesという人々に関する調査が紹介されていました。彼らは宗教的戒律からバースコントロールを禁止されており、そういった自然に任せた状況において、女性が一生に子供を何人産むのか、あるいは何歳まで妊娠するかが記載されていました。

Huttereitesって何だ?誰も知りませんでした。唯一、米国留学帰りの先輩がご存知でした。さすがです。彼の解説によると、米国にはアーミッシュというキリスト教宗派があり、いまだに馬車に乗り電気のない生活をしている、開拓時代の名残をとどめているので今ではちょっとした観光名物となっている、Huttereitesも同じようなものだろう、とのことです。なるほど・・・。

記載されていた細かいデータは忘れましたが、その朝、私は父方、母方の叔父叔母の数や祖母のことを思い浮かべ、Huttereitesのデータとほぼ一致することに気付き、妙に納得したことだけ覚えています。Speroffで確認しようと思いましたが、本は転職のためにダンボール箱に梱包済み。10月以降の宿題ですね。

ちなみに私の父方は浄土宗、母方は門徒宗です、アーミッシュではありません。

さて、先日「アーミッシュに生まれてよかった」(評論社)という本を偶然見つけました。20年ぶりにアーミッシュと再会です。さっそく購入して読みました。

この本はアーミッシュの村に生まれた少女ケティの物語です。なんと、恥ずかしながら児童文学です(汗)。でも、爽やかな読後感を得ました。

その訳者あとがきによると、ハリソン・フォード主演映画「刑事ジョン・ブック 目撃者」もアーミッシュの村が舞台とのこと、さっそく取り寄せて鑑賞しました。これも名作でした。

消費大国米国に信仰深い質素な人々がいることに驚かされますね。ところで、電気や電話のない彼らは、当然インターネットも無縁なのでしょうね。


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