朝晩涼しくなりました。晩飯後に川岸に立つと、アシの茂みから虫の音が聞こえます。もうじき秋です。
写真は8月23日に釣った82cmの大物スズキ(シーバス)です。毎晩でかいヤツが釣れるので嬉しいのですが、家内から漁獲規制が発せられました。たまには肉を食べたいとのことです。私も同感です。
魚は釣りたい、でも持ち帰れない。こういう場合、釣った魚を川に戻すことになります。これを釣り人は「キャッチアンドリリース」と称します。
通常のキャッチアンドリリースは自然をいたわる目的でなされるので、高尚な行為を見なされています。しかし私の場合は趣旨が異なり、自分の身勝手な都合でリリースします。
大物スズキを慎重に釣ると、岸に揚げた時には魚は息絶え絶えです。この状態で水に戻しても白い腹を浮かせて死んでしまいます。流れの中で両手で支え、自力で泳ぎ出すのを確認する必要があるのです。
数分後、ゆったりと暗闇の淵に潜航していきます。巨魚が復活するその様はちょっと感動モノです。でも、いつも思います。これは単なるマッチポンプだ、生物虐待に違いない、お釈迦様に叱られそう・・・。
でも釣りたい、わがままな私でした。